身体が先?心が先?POTSのある息子の不登校を振り返って思うこと

不登校・子育て

「起立性調節障害があって不登校です」

そう説明すると、話はすごく分かりやすい。

実際、うちの子には体位性頻脈症候群(POTS)があるし、身体的に学校へ行くのがしんどいのも事実。

でも、これまでのことを振り返ると、どうしても「POTSが原因です」だけではしっくりこない。

身体の問題もあった。
心が削られる出来事もあった。
そして、その二つがお互いに影響し合っていたように思う。

不登校って、そんなに一個の原因できれいに説明できるものなんかな。

身体には身体のしんどさがあった

🤔思春期の急成長で、身体そのものにかなり負荷がかかっていたこと

🤔成長に栄養が追いついていたのかという質的な栄養不足の可能性や、朝は食べられないことも多かったから、朝のエネルギー不足もあったと思う。

🤔ホルモンバランスも大きく変わる時期だし、睡眠も崩れ、不眠もある。

🤔もともと刺激や周囲の空気を敏感に受け取りやすいところもある。

こういう身体的な要素だけを見ても、一個じゃない。

そこへPOTSIBS(過敏性腸症候群)の症状まで重なった。

でも、身体の問題だけでもなかった

学校生活や習い事の中で、一方的に暴言を吐かれたり暴力を受けたり、理不尽な扱いをされたり。

その都度相談して、その都度対処してきたから、一つ一つを見れば「解決済み」だったのかもしれない。

でも、本人の中でも本当に一つ一つ終わってたんかな、と今は思う。

嫌なことがあった。
対処した。
はい解決。

人間の心って、そんな単純じゃないよね。

一回なら流せたことでも、二回、三回と続けばどうなんだろう。

「また何かあるかもしれない」
「ここって本当に安心していい場所なん?」

本人が意識していたかどうかは分からないけど、そんな警戒が少しずつ積み重なっていた可能性もあると思う。

そんなところへ、身体のしんどさまで重なった。

POTSもIBSも「ストレスが原因」と言いたいわけじゃない

ここは誤解されたくないところ。

私は、POTSやIBSが「ストレスのせいでなった」と単純に考えているわけではない。

思春期の身体の変化だったり、自律神経の調節だったり、いろんな要因が絡むものだと思ってる。

ただ、ストレスと身体がお互いに影響することはある。

そして、逆もそう。

身体がしんどければ、メンタルだって削られる。

立つだけでしんどい。
歩けば気持ち悪い。
お腹が痛くなる。
夜は眠れない。
朝は起きられない。

今まで普通にできていたことが、できなくなる。

「行きたいのに行けない」
「また今日も無理だった」
「みんなは普通にできてるのに」

そりゃ、自信もなくなるよなぁと思う。

身体が先?メンタルが先?

そして、一度しんどい思いをすると、今度は「またなるかも」が出てくる。

学校に着いてからしんどいんじゃない。

行く前からしんどい。
移動中が一番しんどいこともある。

身体がしんどいから不安になるのか。
不安だから身体症状が出るのか。

たぶん、もうそんなにきれいには分けられない。

どっちもなんだと思う。

身体が心に影響して、心の状態がまた身体に影響する。

休んで活動量が落ちれば体力も落ちる。
体力が落ちれば、ちょっとした外出もしんどくなる。

眠れなければ朝はもっと動けない。
食べられなければ身体はさらにしんどい。

お腹が痛くなれば、「外で痛くなったらどうしよう」が増える。

いろんなものが絡み合って、ぐるぐる回ってる。

不登校の原因は「たぶん全部」

だから私は、

「POTSだから不登校」

でもないし、

「メンタルの問題で不登校」

でもないし、

「学校で嫌なことがあったから不登校」

でもないと思ってる。

たぶん全部。

急成長
思春期の身体の変化
栄養
もともとの感受性
暴言や暴力の被害
理不尽な経験
積み重なったストレス
POTSやIBS
不眠
予期不安
自信や自己効力感の低下
休んだことで起きた体力低下

どれか一個がドーンと原因になったというより、いろんなものが少しずつ重なって、あるところで本人が抱えられる量を超えたんじゃないかなと思っています。

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だから、ケアも一個じゃ足りない

POTSだけケアしても足りない。

かといって、メンタルケアだけして「不安を乗り越えよう」でも違う。

居場所を作って「ここなら行けるでしょ?」でも違う。

行くための身体がまだしんどいかもしれない。
行ってみようと思えるだけの気力が戻ってないかもしれない。
そもそも「外の世界は大丈夫」と思える安心感がまだ足りないかもしれない。

だったら、そこからじゃないかなと思うのです😌

身体を整える。
ちゃんと休む。
眠れるようにする。
食べられるようにする。
安心できる時間を増やす。
傷ついた自信を取り戻す。
「これならできた」を少しずつ積み直す。

そうやって身体と心の両方を回復させながら、本人が「ちょっと行ってみようかな」と思った時に、その時の状態に合った場所や人につないでいく。

私は、そういう支援が欲しい。

「次はどこへ行く?」より先に見てほしい

不登校っていう目に見える部分だけをどうにかしようとすると、

「学校に戻す」
「別室へ」
「適応指導教室へ」
「フリースクールへ」

って、すぐ「次に行く場所」の話になる。

でも、場所の問題じゃないこともある。

そこへ向かえるだけの身体と心が、今あるのか。

所属欲求は安全の欲求のまだ先。

今は動く時期なのか。
まだ休む時期なのか。
少しならできる時期なのか。

そこを見ていきたい。

何もしてないように見える時期だって、回復を辿っている道中なのかもしれない。

無理に突き回して次の場所を探すんじゃなくて、今は休む、ここまで回復したら少し動く、今ならこれくらい、と見守りながら采配してくれる人がいてほしい。

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身体か心か、どちらかに決めなくていい

身体か、心か。

学校か、本人か。

そんなふうに一つに決めなくていい。

振り返ってみれば、うちの子が動けなくなった背景には、本当にいろんなものが重なっていました。

身体がしんどい時には、身体を整える。

心が疲れている時には、安心して休む。

少し元気が戻ってきたら、「これならできそう」を一緒に探してみる。

その時々で必要なものは、たぶん変わっていく。だから「本当の原因は何だったんだろう」と一つの答えを探すより、「今、この子の足を止めているものは何だろう」「今なら、何ができそうだろう」そんなふうに見ていく方が、今の私にはしっくりきています。

身体と心、どちらか片方だけをどうにかするんじゃなくて、両方を見ながら。休む時は休む。整ってきたら、ほんの少し動いてみる。無理だったら、また戻る。そうやって行きつ戻りつしながら、その子なりの「動ける」を取り戻していけばいいんじゃないかな。

フィジカルとメンタルの合わせ技でしんどくなったのなら、回復だって合わせ技で。

私は今のところ、そんなふうに思っています。

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