「不登校にもレベル分類がある」中1長男の立っている場所と向くべき方向が見えた時

不登校・子育て

『今のあの子に、どうしてあげたらいいか分からない…』

「不登校」と一言で言っても、その状態は子どもによって本当にさまざまです。
わが家の長男にいすけ(現在中学1年生)は、小学5年生の3学期から完全不登校となりました。

どうやって不登校が始まったのか

初めは、朝になると「お腹が痛い」「頭が重い」と言って欠席が増えました。
そして、徐々に教室に入るのが難しくなり、ついには登校しなくなりました。

ただ、まったく学校と関わらなくなったわけではありません。
夕方行ける日は行って先生と話したり教室に行ってみたり。月に数回、私(母)が付き添って別室に登校していました。休みは無くなるし、約束しても行けない日もあったし、正直大変でした😓

宿泊学習や修学旅行には、本人の希望で参加できました。
同じ学校行事でも、教室での日常とは違う「特別な体験」には、本人の中で気持ちが切り替わるようです。運動は得意でしたが、運動会やマラソン大会は無理でしたね。自己肯定感の下がったにいすけには、優劣の付く行事はキツかったのでしょう。

🏕️習い事やお出かけは…?

不登校が始まった当初は、習い事には通えていました。
でも、学校に行けない状態が続くうちに、だんだんと足が遠のき、6年生の夏休み以降は習い事も休止しています。

兄弟で入会しているものは、籍を置いて貰えています(1家族単位のお月謝なので、出費は変わらずありがたい…)が、「もし再開する気が起きたら…」という淡い期待も捨てきれず、必要な道具を成長に合わせて買い替えたりしています…。使えてないんですけどね…(泣)

その一方で、家族でのキャンプやお出かけには元気に参加できることも多く、外で自然に触れたり、新しい場所へ行くことは今も楽しみにしている様子です。特に火起こしは誰よりうまく、担当を買って出てくれています。

「それなら学校も行けるんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、やはり学校は彼にとって、心身のバランスが崩れる場所のようです。学校に行くと、過緊張で汗だくになるにいすけ。まだまだハードルは高そうです。他のブログ(修学旅行だけ来たらズルいの?繊細な子の“行けた日”には理由がある)でも述べていますが、イベントと日常の頑張りは別物なのだと思います。

親としてできること

無理に「学校に戻す」のではなく、彼が安心できる場所を少しずつ広げていくこと。
それが今、私が意識していることです。

いつか彼自身のタイミングで、「やってみようかな」と思える日が来ると信じて。
それまでは、焦らず、比べず、今の彼をそのまま受け止めることを大切にしています。

不登校状態のレベル分類


不登校状態を次のような尺度でレベル分けします。レベル1以降を不登校傾向ありと判断しますが、レベル0でも登校に対する心理的負担が感じられる場合には、注意して経過を追う必要があります。
不登校傾向を疑わせる所見が少しでもある場合には、登校に対する心理的負担があると考えます。


⭐️レベル0:登校に対する心理的負担を抱えつつも、現時点では毎日登校できている状態。


⭐️レベル1:週1~2日休む程度で登校できている。または、登校できているが、早退や遅刻が週のうら半分以上。または、保健室や
相談室にしばしば顔を出す状態。


⭐️レベル2:週3日以上休むペースで登校している。または、登校しているが保健室・相談室登校が半分以上の場合。


⭐️レベル3:登校はしていないが、学校以外の場所(フリースペースや塾、アルバイトなど)に定期的に通うことができている場合。⏩️「先生」と呼ばれる人がいる場所に行けるかどうか⚠byドクター


⭐️レベル4:登校はしておらず、定期的に通える場所もありませんが、比較的自由に外出はできる状態。⏩️好きな場所に行けるかどうか⚠byドクター


⭐️レベル5:登校できていないが、家では落ち着いた生活ができています。
外にはほとんど出ることがありませんが、家庭内では居間に出て、家族と関わることが可能。


⭐️レベル6:登校できず、家でもほとんど自室から出ず、家族と関わることもほとんどありません。心理的に不安定で、生活リズムの
乱れ(昼夜逆転)も大きい状態。

↑小児科医のための診療ガイドに書かれています。

にいすけのいた場所

正直、にいすけが不登校になってからは、【真っ暗なトンネルの中】に放り込まれた心境でした。自分たちがどこにいるのか・どちらを向いたら良いのかも分からず、手探りで命綱を探る毎日。そんな時に小児心身症外来の医師から教えて貰ったのが【不登校レベル分類】。

にいすけの足元に光が当たり、向かうべき方向が分かった瞬間でした✨️🌈

にいすけの場合は、不登校の始まりはレベル3でしたが、今は4〜5かな。

今振り返ると、レベルが途中で3から5まで落ちたのは、無理に連れて行こうとしたり適切に休めていなかったからだと思います。

完全不登校になってから、しばらくは家族のお出かけ以外は家に籠もっていました。この頃から私自身も不登校を受け入れ、しっかり休ませて見守る態勢になりました。

それからしばらく経つと、近くのお店に行ったり、散歩をするように。今は一人でも、図書館や公園・店などには行けているようです。レベル分類では4かなと思います。

家だけでは無く、色んな場所に「安心」を見つけて、これからもジワジワ広げて行って欲しいと思います。

体験を促すことはできても、体験するのも、その体験をどのように自分の中に落とし込むかも本人次第。代わってやることが出来ません。

少しずつでも、繰り返しテリトリーを広げて行くことで、彼が彼らしく生きていけるようになるといいなと願うばかりです。

学校に行けないことで、自己肯定感下げ下げなのでね…一つ一つ小さくても成功を積み重ねて、糧にして欲しいですね😌

まとめ

小児心身症外来の先生から言われて知った分類。それまでは「なんで行けないかな😭」と感情的に見ていたものが、分類に当てはめて見ることで、「今この状態なんだな…」「次のステップに上がるまでにはここを繰り返す必要があるな」と、事実・事象として客観視するきっかけになりました。

今、不登校に悩まれている方は、一度「我が子が今居るのはどこなんだろう?」と見返してみると良いかもしれません😌

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