
「私って、なんでこんなに疲れやすいんだろう…」
「にいすけって、なんであんなに繊細なんだろう…」
不登校になった長男・にいすけを見て、
私は最初「なんで?」「どうして行けないの?」と焦っていました。
でもある日ふと思ったんです。
これって、もしかして私自身にも通じる“感覚”かもしれない。
本記事では、HSP(敏感な人)とHSC(敏感な子)の特徴をまとめた簡易チェックリストを紹介します。実際に、不登校になった長男と私自身の気質を照らし合わせて気づいたこともお伝えします。同じように「疲れやすい」「繊細すぎる」と感じる方のヒントになれば嬉しいです。
Contents
「全力で楽しめる人」が、まぶしくて、ちょっとだけ苦しかった
テーマパークで、キャラクターのカチューシャをつけて
写真を撮ったり、テンション高く盛り上がったりする人たち。
それを見て、「ああ、いいなぁ」って思う自分がいます。
私は楽しくないわけじゃない。
でも、どこか冷静で、「見るだけでも満足かな」って思ってしまう。
人と同じテンションで盛り上がれないことが、
なんとなくコンプレックスでした。
学生時代の私も、そんな感じだった
文化祭や体育祭でも、前に出て盛り上げるタイプじゃなかった。
私は人見知りで、どこか壁をつくってしまうし、
賑やかな空気の中に身を置くと、どうしても気疲れしてしまう。
それでも、黙々と自分の得意なことをやったり、
全体を後ろから見ている時間が心地よかった。
「私はこれで楽しめてる」って、どこかで感じてた気もする。
「盛り上がらない=楽しめてない」なんて、誰が決めた?
大勢ではしゃぐ人を見ると、
「楽しみ方ってこうあるべき」みたいな空気を感じることがあります。
でも、私にとっての楽しさって、
「静かに味わう」「空気を観察する」ことだったりする。
テンション高くなくても、その場にいて、感じて、満たされている。
にいすけを見て気づいた、私との共通点
にいすけが不登校になったとき、私はとても悩みました。
📖 先生のアドバイスが育児のバイブルになってた話
でも彼を見ていて、ふと気づいたんです。
「この感覚、昔の私と似てるかもしれない」って。
- 人の目をすごく気にする
- 大きな音や集団の空気がしんどい
- 初めての場所での緊張感が強い
- 盛り上がる場面ほど、どこか引いてしまう
まるで鏡を見ているようでした。
- 「もしかして私もHSP?」
- 私とにいすけ、ちょっと似てるかもと思ったとき
✅「HSP/HSCチェックリストで自分と子どもの気質を確認」
🔹 大人向け:HSP&内向型チェック(簡易版)
次の項目に、いくつあてはまりますか?
HSPチェックリスト
- 一人の時間がないと疲れる
- 大勢の場や人混みでどっと疲れる
- 他人の気分や空気にすぐ左右される
- 大きな音・強い光が苦手
- 初対面が苦手。会話より文章の方がラク
- 忙しいスケジュールが苦手
- 感動しやすく、涙もろい
- 驚きやすく、些細なことに気づきすぎる
- ミスや批判に敏感すぎる
- 感情や疲労を溜め込みやすい
💡7個以上当てはまる方は、HSP・内向型の傾向が強いかもしれません。
🔹 子ども向け:HSC(ひといちばい敏感な子)チェック
HSCチェックリスト
- 集団にいるとすぐ疲れる
- 初めての場所に慣れるのに時間がかかる
- 先生や友達の表情に敏感すぎる
- 人前で話すのがとにかく苦手
- びっくりしやすく、音や光に敏感
- 感情のアップダウンが激しい
- 家ではよくしゃべるのに外ではおとなしい
- 緊張しやすく、安心できる場でないと動けない
- 細かいところまでよく覚えている
- 怖いニュースやドラマが苦手
💡7個以上当てはまる場合は、HSC(敏感な子)の可能性が高いです。
✅ 親子で当てはまったHSP・HSCの特徴
チェックしてみたら、私もにいすけも、かなり当てはまりました。
- 一人の時間が大事
- 音や光に疲れる
- 緊張しいで、周りの空気を読みすぎる
- 人前が苦手、でも家ではよくしゃべる
「なんでこの子はこんなに疲れやすいの?」と思っていたけれど、
実は私も、似たようなタイプだったのかもしれません。
✅ HSP/HSCは『楽しめない』のではなく『刺激を受けすぎる』だけ
テーマパークでも、文化祭でも、全力ではしゃげないタイプ。
でもそれは、「楽しめてない」のではなく、
「周囲の刺激を強く受け取ってしまうから疲れる」というだけだった。
にいすけが行事や登校に疲れてしまうのも、
「やる気がないから」ではなく、
「感受性が強くて、いろんなことを感じすぎるから」だったのかも。

HSCという気質と向き合って
にいすけは、HSC(ひといちばい敏感な子)の傾向が強くあります。
その特徴のひとつが、「空気を敏感に読みすぎて、無意識に疲れてしまう」ということ。
「HSCは、他人の表情や空気を敏感に読み取り、集団の中では無意識に緊張しやすい」
——『ひといちばい敏感な子』エレイン・N・アーロン著(日本教文社)
この一文を読んだとき、心にズシンときました。
これって、にいすけのことでもあり、私自身のことでもあったんです。
📝HSCとは? 繊細すぎる子どもの特性や対処法、強みを解説 | キズキ共育塾
私たち親子は、派手じゃない。でも確かに“夢中”がある
にいすけも、私も、
「わーっ!」と盛り上がるのはちょっと苦手。
でも、
- 得意なことを黙々とやる
- 静かに周りを観察する
- 全体の空気を整える
そんな形で、その場にちゃんと「参加」している。
静かでも、不器用でも、「楽しんでる」って言っていい
夢中って、騒がしくて派手なものだけじゃない。
後ろから見る、そっと支える、黙々と作る。
そういう“控えめな夢中”だって、ちゃんと存在してる。
私は今も、にいすけの横で、
「全力ではしゃげなかった私」を思い出しています。
でもそれでいい。
むしろ、それが私たちらしいって思えるようになりました。

最後に:同じように感じているあなたへ
「楽しめてないのかも」と感じるときがあっても、
実は、あなたなりの楽しみ方がちゃんとそこにあるはず。
盛り上がらない=楽しめてないなんて誰も決めてない。
心のペースで味わう時間も、
自分を守るための静けさも、
ぜんぶ、あなたの“感性”のかたちです。
にいすけと私の小さな発見が、
誰かの「それでいいんだよ」のヒントになったら嬉しいです。
💬 あなたやお子さんは、どんな楽しみ方タイプですか?
「うちもそうかも…」と思ったら、ぜひコメントで教えてくださいね🌱
❀moyu❀
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✅参考文献
- エレイン・N・アーロン著/明橋大二監訳『ひといちばい敏感な子』(日本教文社)
- 武田友紀『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』(かんき出版)