うつには歩くことが効く──不登校の息子が“歩く力”を取り戻すまで

不登校・子育て

はじめに

心が弱っているとき、人は“外の世界”から自分を切り離してしまいます。
抑うつが酷いときには、まずは休息が必要。
エネルギーが切れているなら、無理に動かず、しっかり休みましょう。

そして、少しだけ心と体が動き出す頃——
外の光を感じたい

少し歩いてみよう

と思える瞬間がやってきます。
その小さな一歩こそ、回復のサインです。

私たち親子も、その“最初の一歩”から変わり始めました。


歩くたびに季節の風や鳥の声が、心に“生きる感覚”を少しずつ取り戻してくれたのです。


🧠 なぜウォーキングがうつ予防に有効なのか

1️⃣セロトニンの分泌を促す

太陽光を浴びながら歩くと、脳内のセロトニンが活性化
自律神経が整い、気分の安定や睡眠リズムの改善につながります。

#メンタルケア #セロトニン活性

2️⃣リズム運動でストレス緩和

ウォーキングは呼吸と歩調を合わせるリズム運動
扁桃体(不安中枢)が落ち着き、“考えすぎる脳”を休ませます。

#ストレスケア #リズム運動

3️⃣「出来た」という自己効力感

たとえ5分でも、「歩けた」という事実が、
小さな達成体験となり、自己肯定感を育てます。

#自己肯定感 #小さな成功体験


🌤 にいすけに合う取り入れ方

⭕️目的地なしでOK。近所を歩くだけでも十分。

⭕️「気分がもてば5分だけ」でOK。自由を残す。

⭕️「風・音・光」に意識を向ける“感覚リセットタイム”に。

⭕️帰宅後、「今日の空、きれいだったね」や「どの辺に行ったの?」と自身の頑張りや楽しさを振り返れるように声をかける。

無理なく続けられる“親子のメンタルリズム”が生まれていきました。

⇩各論文で、有効性が説かれています。

うつ病に対する運動療法の有効性 | 新型コロナウイルスや医学・生命科学全般に関する最新情報 | 公益財団法人 東京都医学総合研究所


🚶‍♂️ 歩き始めてからの変化

最初は渋々。夜の公園を一緒に歩いたり、いずれ居場所の1つにしたら良いかなと思う図書館(徒歩圏内)に一緒に行き下見をしたり。

慎重派HSCの助のにいすけは、【初体験】が苦手なので、一緒に体験することでハードル下げを試みました。

自転車あるし、自転車でウロつけば楽だろうに、

自転車じゃ、途中で帰りたくなった時に折り返しにくいじゃ

小回りが利く【徒歩】が安心らしい😊

でも、ある日こう報告がありました。

片道30分くらいのとこまで行って、折り返してきたよ

その日から少しずつ、一人で外へ出る時間が増えていきました。
歩く距離よりも、「行こうと思えた」ことが何よりの進歩✨️


🤝 散歩仲間との再会

前よく会ってたおじさんたちと歩いたよ

小学生の時に、散歩してる時に知り合った、【散歩仲間のおじさん】です。


その言葉に涙が出そうでした。
学校ではない“安心できる社会との接点”がありがたい…✨️。


🌼 心の変化と眠りの改善

なんかオレ、前より優しい気持ちでおれる気がする


その一言は、回復の証でした。
たまに食器を洗ってくれたり、弟に優しく接したり。

何だか私には、【出来ることをやった自分への喜び✨️】が溢れているように見えました。
そして夜、毎日ではないものの、自然に眠れることが増えてきています。


🌈 まとめ

「歩くこと」は、心を立て直すリズムになります。
光・風・音の中で、体を動かすことで“回復の回路”が生まれる。
にいすけにとってウォーキングは、再び世界とつながる第一歩でした。今は週に3〜4回徒歩で片道30〜40分かけて図書館へ行き、3・4時間勉強をして、徒歩で帰宅。というサイクルが出来てきました。

図書館が休みだったり、雨天で行けないとウズウズするようで、「夜散歩せん?」と言われたりします。私の都合によって行ったり行かなかったりですが(スマンにいすけ💦)

出来ること・行ける範囲が広がることが喜ばしい今日この頃です😌

かもみ〜る
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💌今辛いあなたへ

今つらい人も、支えている家族も。
今日、ほんの数歩でも前に進めたなら――それはもう、立派な一歩です。

牛歩でも、一歩がミリ単位でも、藻掻いたこと・頑張ったこと・進めたことは事実です。事実を【自分で認める】ことから始められたら良いかと思います。

日常に散らばっている【出来た】に光が当たった時、あなた自身の魅力・価値も輝きを取り戻せるはず。

みんな、日々めちゃ頑張ってる。

このブログに行き着くまでに、沢山検索されたはずです。何かヒントが無いかと行動している証拠です。読んで頂き、ありがとうございます。

私は【自分で選ばせる】と【予め上限を設ける】を主軸ににいすけ関わるように心がけています。

ここまで読んでくれたあなたに、何か贈れるものがありますように。

リアル当事者として、不登校に悩む皆様の回復を切に願う日々です🙏

❀moyu❀

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📚参考文献

WHO(2022)/厚労省「こころの耳」/Schuch et al., Am J Psychiatry (2018)


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