にいすけくんの今後の方針について話し合いたいです
そう学校から呼び出されたのは、小学6年になったばかりの頃。
けれど、その話し合いは“母親だけ”で行くような言い方だった。
――え? 本人のことなのに、本人抜き?
私はどうしても納得できなかった。
Contents
「本人抜きで決めないで」――会議の呼び出しに感じた違和感
学年主任と担任の先生から「今後の方針を話したい」と連絡があった。
でも、出席者は「保護者のみ」という前提。
まるで、本人の未来が“大人だけで決められる”ような空気だった。
その瞬間、私の中で何かが引っかかった。
(にいすけの話なのに、にいすけがいないのはおかしい)――そう思った。
背中で伝えたくて
私はにいすけを会議に参加させてもらうようお願いした。
本人がどんな表情で、どんな気持ちで先生たちの話を聞くのか。
それを大人が知らずに決めるなんて、あまりにも一方通行だと思ったんです。コソコソ話をするのは、にいすけに対して不誠実。シナリオを決めて引きずって従わせるなんて以ての外!(それは初期に卒業した!😭)
母親としてできるのは、にいすけの希望を補助し、代弁すること。
でも、それ以上に伝えたかったのは、
「母さんはあなたの味方として、ちゃんとここに立っているよ」
というメッセージだった。
「支援者」である大人が忘れてはいけない視点
私は、子ども自身が“自分の人生をどうしたいか”を考える機会を奪いたくなかった。
不登校であっても、進路を考えるのは本人。
大人はあくまで「支援者」であって、決定者ではない。
本人の人生だからこそ、
子ども自身が主体になって考えることを放棄させたくなかった。
支援とは、本人の意志を尊重し、背中をそっと押すこと。
方向を決めつけることではないと、私は思っている。

大人の会話に潜む“ズレ”と“配慮の欠如”
会議の中で出てきた「申し送り内容」には、首をかしげる言葉も多かったです…🫠
にいすけの気持ちを理解しようとせず、【不登校児対応マニュアル】に沿っているかのように、「登校刺激」や「今後の指導方針」といった言葉が先行していた。
病院にもかかられてみては?
なんて言葉も聞かれた。これまでに通っていた小児科で不信感を抱いてから、病院選びに慎重になっていることを伝えていたのに。
精神科系の病院は、先生との相性が大事だと思うので慎重に探していましたが…オススメがあるなら教えて欲しいです😑
…いやぁ、それは個人差がありますし…💦
(だよねー?)
牛歩だろうと思うけど、何もしてない訳じゃないの。【そっち側】から「あぁやったら良いんじゃない?」って言いっぱなしじゃなく、寄り添って欲しい😭
校外のことに責任持てないって思うのも分かるんです。なら見守って欲しい。
連絡頻度についてもマニュアル対応が炸裂で、
毎日電話連絡を入れて、お休みが続いたらお家に様子を見に伺います
先生は【大切な生徒のためですから、それくらいやりましょう✨️】という表情。
でも、目の前の本人は違う。
不安げな表情をしていたにいすけ。
いえ、去年も先生にお伝えしましたが、毎日の電話や訪問が負担になってしまいます。何かあればこちらからお伝えしますので、毎日の連絡や訪問は無しでお願いします🙇
連絡や訪問が悪だと言うのでは無いんです。
それらが無いと、「放置されている」「気にもされなくなった」「孤独感」なんて感じる方もいるでしょう。
ただうちは、毎日変わりないとしか言えない虚しさ・「明日は待ってるね」と言われ、守れない約束をされ、守れない罪悪感…積もり積もると、ズシッと重く感じ、着信がある度にノイローゼになりそうでした。
この頃私は、にいすけにも過剰な登校刺激をし、にいすけもストレスMAXで涙を流して抵抗したり…家庭内もカオス状態でした。
「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日:文部科学省
“本人不在”が続く教育現場で
学校現場では、どうしても「出席日数」や「登校」が優先されがちで、“当事者不在の支援”になってしまうことがある。
でも、不登校の支援に本当に必要なのは、
「本人の尊厳」だと思う。
「本人抜きで決めることの危うさ」を、私はあの日、身をもって感じた。
話し合いの場に本人が同席するだけで、
先生たちの言葉も少し柔らかくなり、
にいすけ自身の中にも「自分も一緒に考えた。聞いて貰えた」という安堵が生まれたように見えた。
親としての立ち位置――“守る”だけじゃなく“見せる”こと
親の役目は、“守ること”だけじゃない。
本人が大人社会で尊重されるための支援をすることでもある。
だから私はこれからも、
「本人抜きで決めないでください」と伝え続けたい。
子どもの未来を決める話こそ、
子ども自身がその場にいられる社会であってほしい。
「母さんはあなたの味方として発言・行動するよ」
その背中を見せて、少しでもにいすけの安心材料になっていてくれたら…と思っています。
カウンセリングを受けたい方へ
医師対応のサービスもあり、心療内科や精神科の受診を迷っている方にも安心です。
継続的にカウンセリングを受けたい方と、目的に応じて使い分けられるのも良いなと感じました😊
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定額制で利用しやすく、継続的に心理サポートを受けたい方におすすめです。
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💌 あなたへのメッセージ
もしあなたも「本人抜きで進められる話し合い」に違和感を抱いたことがあるなら――それは、間違っていません。
「子どものために」と言われながらも、どこか本人の気持ちが置き去りにされていくような場面。
親として、その場に立つたびに胸がざわつくのは、“子どもの尊厳を守りたい”という自然な感情です。
不登校の子どもは、ただ休んでいるわけではありません。
日々、自分の中で葛藤し、少しずつ「これからどう生きたいか」を考えています。
だからこそ、周囲の大人が“答え”を急いで決めてしまうことは、
その子が持つ「自分で考える力」を奪ってしまうことにもつながります。
親の役目は、方向を決めることではなく、
子どもが自分の足で立とうとする時に、そっと背中を支えること。
「あなたの人生を、あなた自身が考えていいんだよ」と伝えること。
たとえ今は小さな声でも、
その声を聞こうとする大人が一人でもいれば、
子どもは安心して、自分の人生を選べるようになります。
どうか、あなたの「感じた違和感」を信じてください。
それは、子どもの主体性を守ろうとする“優しさのサイン”だから。
一緒に、子どもの声を中心にした支援の形を、少しずつ広げていきましょう🌱
❀moyu❀

