
息子の言葉にドキリ
中1の息子・にいすけが、ある日ぽつりと言いました。
人生やり直したい
最初は冗談のように聞こえましたが、その言葉には切実さがありました。
「どうして?」と尋ねると、にいすけは少し考えてこう言いました。
やり直したら、学校行くって選択が出来るじゃん
彼にとって「学校へ行けなかった時間」は重く心に残っていて、
「本当は行けたはずなのに」という後悔や理想がそこに詰まっていました。
母としての考え
私は彼の気持ちを理解しつつも、違う視点を持っています。
人は一生懸命に生きる中で、その時々で自分の心を守るために最良の選択をしているものだと思います。
だから今は後悔している選択も、その時選べる選択肢の中で思い悩んで決めたはず。
「その時に戻れるなら学校休まない」なんて言うけど、「ただ耐える」ことが必ずしも正解ではありません。
むしろ、無理を続けて心を壊してしまえば取り返しがつかなくなることもある。
途中で離脱して心を守る選択をした今もこんなに傷付き苦しんでるのに、もっと長く耐えていたら…?
私自身、学生時代に教師からのいじめで退学を選び、別の学校に入り直しました。
結婚生活ではモラハラに耐え続けていましたが、堪忍袋の尾が切れて離婚という選択をしました。
どちらも不安は大きかったけれど、
「あのまま耐えていたら」と思うと、ぞっとします。
後悔はまるで無いです。
元モラハラ夫でさえ、かけがえのない子供たちとの出会いには、無くてはならない存在ですから。
(感謝してる🥹とゆーよりは「子供らに免じてこれくらいにしといてやるよ🤨」ですw)。
だから私は「やり直す」ことよりも、
「今からでも選び直せる」という考えを大切にしています。
にいすけにも、私がそう考えていることを伝えました。

心を守らなかったときに起こること──うつ病のリスク
なぜ「心を守る選択」が大切なのか。
その背景には、うつ病のリスクがあります。
厚生労働省はこう伝えています。
「うつ病は、気分が強く落ち込み、何をしても楽しめない状態が長く続き、日常生活に支障をきたす病気です。誰でもかかる可能性があり、特に過度なストレスや我慢を続けることで発症のリスクが高まります。」
(厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」より)
つまり「我慢し続けること」自体が、心と体に危険をもたらすのです。
📖 引用:
ご存知ですか?うつ病|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
うつ病の主な症状や原因について詳しく解説されています。
「しんどさ」の器は人それぞれ
よく「私だってこれくらい耐えたんだから、あなたもできるでしょ」と言われることがあります。
でも、それはとても危うい考えです。
水を入れたコップを思い浮かべてください。
表面張力でギリギリこぼれずにいる水も、ほんの一滴で一気に溢れてしまいます。
ある人にとっては「まだ耐えられること」でも、別の人にとっては「もう限界」。
器の大きさも、耐えられる容量も、人によって違います。

「しんどい」という感覚は、本人にしか分からないもの。
だからこそ、人と比べる必要はないし、「もっと頑張らなきゃ」と追い込む必要もありません。
まとめ──やり直しではなく、選び直し
にいすけの「やり直したい」という言葉には、後悔と同時に「もっと生きやすくなりたい」という願いが込められていました。
私はその気持ちを受け止めながら、こう伝えています。
「その時のにいすけが、一生懸命考えて【心を守る選択】をしてくれたんやけ、やり直さなくてもいいよ。今から行きたい方に向けて選択を繰り返したらいいんよ」
過去は戻せないけれど、未来は今からいくらでも形を変えられる。
人生は一度きりですが、その中で何度でも「選び直す」ことができます。
子供たちも、自分の心を守るために選んできたことを後悔ではなく「肯定」として受け止められるようになってほしいと、心から願います。
❀moyu❀
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