また私のせい? 自己愛×モラハラの関係とガスライティングの実態

シンママ

✅ はじめに

「何を話しても通じない…」
「理由を話しても、また責められる…」
そんなふうに感じていませんか?

それ、あなたの“せい”ではないかもしれません。

相手が「自己愛性パーソナリティ障害(NPD)」の働きを持っていると、一緒に暮らす人が慣性的な罪悪感や無力感を抱えるようになります。

この記事では、家庭内モラハラに多く見られるNPDの特徴を、実例とともにわかりやすく解説します。


🧬 自己愛性パーソナリティ障害(NPD)とは?

「自己愛性パーソナリティ障害」(NPD)は、アメリカ精神医学会(DSM-5)で定められた正式な人格障害の一つです。

ただし診断名がつかなくても、「自己愛的な働き」を持つ人は近くに存在し、
特に家庭内ではモラハラや精神的DV
として表れやすいのが特徴です。


🔍 NPDの主な特徴(チェックリスト)

以下はDSM-5に基づいた代表的特徴です。
家庭の中でも日常的に現れやすい働きとしてご参考ください。

✅ NPDの主な特徴

  • 自分が特別な存在であると信じている
  • 誰よりも賞賛されることを求める
  • 他人の感情に共感しにくい
  • 他人の話をすぐさえぎり、自分の話にすり替える
  • 他人を利用して目的を達成しようとする
  • 責任転嫁や逆切れが多い
  • 他人の成功を妬み、もしくは見下す
  • リアルを作ると「素晴らしい」と言う一方、思いどおりにならないと価値を落とす

📘 参照


🧯 実生活で見られるNPDの詳しい話

🔹 1.相手の話を聞かない

聞いているようで聞いていない。話の途中で早々と否定したり、自分の話にすり替えたりする。

🔹 2.手柄は自分、失敗は相手のせい

事がうまくいった時は「俺のおかげ」、そうでなければ「お前がちゃんとやらなかったから」と責任転嫁する。

🔹 3.言葉で説明しても認めない

「言い過ぎた」ように見せて、最終的に相手をせめる。

🔹 4.操作的な支配

複雑な言動で相手の自尊心をゆさぶる。例:褒める、罰す、隔離する。無視や威圧感で「相手が自らの意志によりモラハラッサーの希望を叶える」よう仕向ける。

🔹 5.理想化&脱価値化

初めは「完璧な相手」のように扱ってきて、結婚や仕事の後、「思った人と違う」と突然改悪する。

🔹 6.共感性が極めて低い

「ふーん」と、基本的に自分に関係の無い話題に興味を示さず。相槌の労力さえも惜しみ、相手の苦労話に対しても、自分の話にすり替えたり「オレのほうが…」とマウントをとる。


🔦 ガスライティングとは?~心を支配する“言葉の暴力”~

このような自己愛的行動で特に危険なのが、

「ガスライティング」と呼ばれる心理操作です。

相手の記憶や感情、感覚を否定し繰り返すことで、 「自分が間違っているのかも…」と錯覚させ、精神的に支配するものです。

💬 たとえばこんな言葉

  • 「そんなこと言ってない」(記憶否定)
  • 「そんなふうに思うのがおかしい」(感情否定)
  • 「俺を疑うとか最低だな!そもそもそっちがちゃんと伝えてないからだろ」(責任すり替え)

🎬 言葉の由来は1944年の映画『ガス燈』(Gaslight)。夫が妻に「間違っているのはお前だ」と言い繰り返し、妻を精神的に追い込む物語。

📌 ポイントは、「あなたの感覚は正しい」ということ。
「なんか変だな」「今の言い方、おかしい」と思ったら、それは“心の警報”です。


⚠️ 自己愛性人格障害の人と暮らすと、こんな影響が…

自己愛的なパートナーとの日常は、知らず知らずのうちにあなたの心を削っていきます。

  • 「自分が悪いのかも」と罪悪感を抱えやすくなる
  • 気づけば常に相手の顔色をうかがうように
  • 判断力・自己肯定感が低下する
  • 自分の感情や感覚を疑うようになる
  • 「もう何をしても無駄だ」と無力感に支配される
  • 被害を言語化できなくなり、他人にも相談しにくい
  • 子どもが巻き込まれると、二次的なトラウマに

📌 この状態は、精神的な「凍結(フリーズ)」や共依存状態にもつながります。

「私は大丈夫」と思っていても、蓄積されたストレスはやがて体や心をむしばみます。


🧭 まとめ:苦しいと感じたら、それは“異常な関係”のサイン

自己愛性人格障害のある人と関わると、気づかないうちに“自分を責める癖”がついてしまいます。

でも、あなたが感じた「違和感」や「つらさ」は、決して間違っていません。

誰かの価値基準に振り回されるのではなく、 あなた自身の感情や直感を信じてください。


🌱 おわりに:読者のみなさんへ

この記事をここまで読んでくださったあなたは、 きっと何かしら「ん?」と感じて、答えを探していたのではないでしょうか。

あなたのその違和感は、あなた自身を守るための大切なセンサーです。

どうか、自分のこころの声を無視しないであげてください。

もし今つらい環境にあるなら、誰かに相談する、少し距離を取ってみる、 「逃げる」ことも立派な選択肢です。

あなたが、あなたらしく笑える日常を取り戻せますように。

☎️ 公的な相談窓口:

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