
高熱で動けず、助けを求める声も届かない。
その時、パートナーの本性は隠しきれなくなる――。
夜中からの悪寒と戦慄
その日は、夜中から全身の悪寒と震えに襲われました。
『あぁこれは貰ったな…』
数時間前に関わった患者さんに、インフルエンザ陽性が出たばかり。思い当たる節がありすぎる…。
毛布を何枚重ねても寒く、体はガタガタと震え続ける。寒い寒い寒い…。朦朧とする中、夫(当時)には伝えました。
朝方には熱がぐんぐん上がり、ついに発熱。
「これは確定だな…」と思った時、隣の部屋にいるはずの夫――以下、葛王と呼びます――の姿がありませんでした。
自力での受診と買い出し
葛王は、いくら電話をかけても、メールをしても連絡がつきませんでした。
『休みの筈だけど、急遽仕事が入ったのかな…?』と思っていました。
午前中、寒気が少し落ち着いて、歩行が出来るタイミングで、ふらつきながら自力で車を運転し病院へ(タクシーって発想が無かった💔)。
発熱外来で診察を終え、インフルエンザの診断を受けた私は、帰りに病院の売店へ寄り、スポーツドリンクとゼリーを購入しました。他店に寄る余力がありませんでした…。
息も絶え絶えで、駐車場の車内に戻るとそこで力尽きてしまいました。
解熱剤を服用し、しばらく運転席のシートを倒して横になることにしました。
どれくらいの時が経ったでしょう…どっと汗をかいたらちょっとだけ楽になり、なんとか運転をして帰宅しました。
購入したゼリーとスポドリを飲み、そのまま夜まで眠り続けました。
一人で作ったお粥
夜になり、起きた時にはかなり汗もかいていました。熱が少し下がり体が動くようになったため、シャワーを浴び、自分でお粥を炊くことにしました。
居間のテレビをつけ、お茶碗に盛ったお粥を一口ずつゆっくり口に運ぶ。
その間も葛王からの連絡は一切なし。
メールも返事が無く、安否すら確認されないまま時間だけが過ぎていきました。
『どうしたんだろう…』
この時点で9時を回っていました。
葛王、しぶしぶ帰宅
玄関のドアが開く音がしました。
安否すら分からず不安だったので、姿を見てホッとする私。しかし、葛王はマスク姿で、顔をこちらに向けるが、終始無言で、居間には近付こうとしない。
私は経過をメールしていたし、心配をかけただろうと思い、声をかけました。
解熱剤飲んで寝たら、少し楽になったから、今やっとお粥食べてたよ
しかし、その言葉を最後まで言い切る前に、葛王は深いため息をつきました。
『はああぁーー…!』
ヤバい、何か怒っている…
その場の空気がピリッとしたのを、今でも覚えています。
信じられない第一声
深いため息の後、せきを切ったように怒鳴る葛王。
あのさぁ!
インフルエンザがオレにうつったらどうしてくれるんよ?
仕事あるんよ?
せっかく朝から実家に避難してたのに、母親に追い出された!
病人なら病人らしく部屋におれや!生活空間に出てくるな!

言いたいことを言い切ると、私の返事を待つこともせずに、そのままドスドスと足音を立てて寝室(夫婦別室)へ行ってしまいました…。
私が体調を崩したと知っていながら、朝から実家(近居)へ避難していたそうだ。ご飯もお風呂も頂いて、そのまま泊まるつもりだったのに母親に突き放されてしぶしぶ帰ってきた。
(後日、義母が『【私】ちゃんが可哀想!』と言ってたと聞いたが、何かを持たせるわけでも無く、ただ厚かましい葛王を追い出したかっただけと推測)
葛王は、あと寝るだけの状態で帰宅したようでした。しかし、帰宅時ですら、スポーツドリンクの一本も買ってこず。
連絡も無視し、介してウイルスがうつるはずもないメールのやり取りすら拒んでいたのだと、今日一日の疑問が繋がりました。
📝モラハラ夫の心理とは?心理的特徴や行動パターン・対処法について徹底解説 | 日本生活環境支援協会【JLESA】
残されたのは静かな涙
居間に一人取り残された私は、しばらく呆然としたまま、お粥の前で動けませんでした。
動揺で息も乱れる。
気が付くと、視界がにじみ、熱い涙がボロボロとこぼれていました。
体の熱よりも、胸の奥の苦しさが辛くてたまりませんでした。
普段から、見えないように目を瞑っていたのに…そうじゃないと思いたかったのに…
『大切にされていない』ことを痛感させられた夜でした…。
危機的状況で分かる“本当の優しさ”
人は、順調な日常ではいくらでも優しい言葉を並べられます。
でも本当に大切にしてくれているかは、自分が弱った時――体調を崩したり、精神的に追い詰められたりした危機的状況でこそ、はっきりと見えます。
【言葉よりも行動】
的を射たことわざですね。
支えようと寄り添ってくれるのか、それとも避け、責め、突き放すのか。
その行動こそが、その人の「本性」です。
📝あなたがインテリジェントな人であると示される12つの小さな行動 | TABI LABO
もし今、あなたが似たような境遇にいるのなら、どうか自分の心と体を守る選択をしてほしい。
あなたの命も尊厳も、他人に踏みにじられるためにあるわけではないのです。
❀moyu❀
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