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写真だけの結婚式と、新婚旅行への期待
結婚式は挙げずに、写真館でのウェディングフォトだけで済ませた私たち。その分「新婚旅行こそは最高の思い出にしよう」と心に決めていました。
行き先は葛王(元夫)が選んだ海外リゾート地。理由は「見栄えがいいから」。
私の希望や不安は一切聞き入れられませんでした。私は、すでに「自分の意思より彼の体面が優先される」空気を感じ始めつつ、初めての海外旅行を楽しみにしていました。
不運と孤独が重なるリゾート滞在
長い時間をかけて到着。現地では、国内とは違うむっとする暑さ・青い海…南国の風景が広がり、「本当に海外にきたんだなぁ✨️」と感動🤩。
しかし、ウキウキと現地入りした私の心とは裏腹に、想定外の事態が続きます。
雨季は避けて予約したはずなのに…激しく降りしきる雨。アクティビティが次々中止となります。本来なら楽しめるはずの旅行が、野外を予定していた枠が、ただ時間を潰すだけ(食事は凄くよかった!エステなど室内で楽しめるものは楽しみました。あ、部屋からシュノーケリングへ行けるのはよかったですね🐠)のものになってしまいます。
ある日、「もしかしたら今日は行けるかも…」という可能性があった時に、私は事前に酔い止めを服用して備えていました(三半規管がポンコツ民です…)。
しかし、悪天候の為、例に漏れず中止になり、ディナーに差し替えて貰ったのですが…
薬の作用で強い眠気に襲われ、食事中にうとうと…。日本語で対応して下さるスタッフさんにも、朦朧とした意識で受け答えをしていました。
それを見た葛王は物凄くイライラしたらしく、部屋に帰った途端
なんだあの態度は!!💢
と怒鳴り散らかされ、いかに非常識な女か、気遣いと気合が足りない!!と延々と責め立てられました。
私がいくら薬の作用で、どうしようも無かったこと・不可抗力だと訴えても意味はありませんでした…。
葛王は、ひとしきり怒鳴ると満足したようで、横で泣く私を放置して平然と眠ってしまいました。寄り添ってくれるどころか、弱った姿を責め立てられ…
見知らぬ地で、一番信頼出来るはずのパートナーから人格否定をされ、孤独感で押し潰されそうな苦しい夜でした。

「モラハラの芽」はすでに見えていた
今思えば、あの新婚旅行は偶然の不運ではなく、モラハラ夫の本質を映し出す“序章”だったのかもしれません。
モラハラ加害者に多い自己愛性人格障害(NPD)の特徴には、以下のようなものがあります。
モラハラ/NPDのサイン
- 常に自分が優位に立ちたい(旅行先も「見栄え」重視)
- パートナーの感情や体調に共感しない(泣いていても放置)
- 批判されると激昂し、相手を責める(眠気への怒鳴り)
📝自己愛性パーソナリティ障害の特徴と接し方|話が通じない相手から自分を守る方法 | 新宿心療内科よりそいメンタルクリニック
結婚生活の早い段階で、すでにこれらが表面化していたのです。幸せを象徴するはずの「新婚旅行」でさえ、自己愛の道具として扱われ、私の存在は彼の“引き立て役”にされていました。
根底にある自己愛性人格障害の片鱗が、垣間見えたハネムーン。
それは、
新婚旅行は「モラハラホイホイ」になりやすい理由
- 物理的にも法的関係性においても、簡単に離れることが出来ない状況
- 旅行という状況下で、相手(被害者)の不満・落ち度が目につきやすい=思い通りにいかないことへの怒り
- 相手(被害者)が旅行のトラブル対処で手一杯になり、自分への優遇が疎かになることへの怒り
- 常に賞賛や注目を浴びたいのに得られないと、「無視/軽視」と感じ自己愛憤怒を起こす
- 共感性を欠くため一方的な要求をし、それが通らないと不満が爆発して激高する
- トラブル時に自分の非を認めず、責任転嫁と激しい怒りで自己正当化を図る
新婚旅行という状況が、このようなパターンにはまりやすい為だと考えられます。
まさしくモラハラホイホイですね。
見極めたい方は、長期旅行や同棲等、トラブルや非日常が想定される環境に身を投じると、モラハラの片鱗がチラチラと顔を出すかもしれませんね。
神様からの祝福ではなく、警告だった
1週間の滞在で心に残ったのは、美しい風景でも豪華な食事でもなく、涙と孤独でした。当時は「私が至らないから」と自分を責めていましたが、今振り返るとあれは神様からの“警告”だったのだと思います。
「この結婚は本当に祝福されているのか?」と問いかけられるような体験。
後にモラハラ離婚へと進む私にとって、新婚旅行は夫婦の本質を見抜く鏡であり、逃れられない現実を突きつけられた瞬間でした。
まとめ
新婚旅行は「二人の未来を占う儀式」のような意味を持つのかもしれません。モラハラ夫と過ごした私の旅行は、決して幸せな思い出ではなかったけれど、後に「夫婦関係の歪み」に気づくための重要なサインでした。
もし今この記事を読んでいる方が、旅行や日常で「共感してもらえない」「一方的に責められる」と感じているなら、それは偶然ではなく“相手の本質”が現れているのかもしれません。
あのときの私は気づけなかったけれど――神様は、最初から警告を与えてくれていたのだと思います。
❀moyu❀