離婚後も旧姓に戻さなかった理由。私が選んだ「変えない」選択
離婚したら旧姓に戻すもの——
そんなイメージ、ありませんか?
でも私は、離婚しても婚姻姓のままにしました。
今回は、私が「旧姓に戻さなかった理由」について、正直に綴ります。
「これ以上の変化を避けたかった」
ズバリ、理由はこれに尽きます。
離婚までの道のりが長くて苦しくて、
ようやく終わったとき、私の中に残っていたのは「これ以上何も変えたくない」という気持ちでした。
子どもへの影響を最小限にしたかった
当時、長男のにいすけは、もう名前の読み書きができる年齢でした。
そんな中で「名字が変わるから、また覚え直してね」と言うのは、なんだか酷だなと感じたのです。
保育園でも、名字の変化に気づかれたら、
「なんでお父さんいないの?」「なんで名前違うの?」と無邪気に聞かれてしまうかもしれない。
そんな心配もありました。
実際に本人に聞いてみると
「名字変わるのはいやだ」
とはっきり言ったにいすけ。
その一言で、私の中で気持ちは固まりました。
手続きが多すぎて、動く余力がなかった
正直なところ、ただでさえ離婚協議でヘトヘトだった私は、
その後の改姓手続きまで気力が持ちませんでした。
印鑑から銀行口座、免許証、保険証、マイナンバー……
名字を変えることで発生する事務手続きの山を思うと、それだけで心が折れそうでした。
職場や周囲に説明するのがしんどい
また、職場などで名字が変わったと気づかれると、
「結婚?離婚?どうしたの?」と聞かれることもあるかもしれません。
特に親しくない人にまで、プライベートなことを説明するのは気が重かったです。
未来の再婚を見据えていたわけじゃないけど…
あとは、万が一再婚した場合に、
「いつ名字変えたの?」「離婚してからどれくらい?」みたいに詮索されるのも面倒だな~と想像してました。
(特に戸籍って、日付が記録されてるから…気にする人は気にしますよね)
まぁ、これはあくまで“保険”のような理由ですが。
「早く落ち着きたい」それが本音でした
うちは、離婚成立までに1年半以上かかりました。
最初の頃は「早く旧姓に戻したい!」って思ってた時期もあります。
でも、協議が長引く中でその気持ちはすっかり萎えてしまって。
とにかくもう余計な変化をせず、早く日常を取り戻したい、それが本音でした。
友人は即・旧姓へ。正解は人それぞれ
ちなみに、私の友人はスピード離婚してすぐに旧姓に戻していました。
「さっさと切り替えた方が楽!」という考えも、もちろん納得です。
どちらが正しいということはなく、結局は「自分にとって一番しっくりくる選択」が大事だと思っています。

5年経った今も、後悔はありません
離婚から5年以上経ちましたが、私はいまだに一度も後悔していません。
むしろ、「元の実家と同じ名前じゃない」ことで、
私たちは新しい世帯なんだ、私が家長として子どもを守っていくんだ、
そんな自覚も自然と芽生えたように思います。
この「名字を変えない」という小さな選択は、
振り返れば、私にとって大きな心の支えになっていました。
まとめ|“自分で選んだ”という実感が、支えになる
離婚後の名字をどうするか。
それは小さなようで、大きな決断です。
私の場合は、「子どもへの影響を避けたい」「変化に疲れていた」「周囲の目が気になる」など、いくつもの理由が積み重なって、婚姻姓を選び続けました。
でも一番大きかったのは、“自分で選んだ”という実感だったように思います。
人と違っていても、世間と逆でも、
「自分にとって無理のない選択」ができたから、今こうして穏やかに過ごせているのかもしれません。
いま迷っている方がいたら、どうか焦らず、まわりの声に流されず、
「あなた自身が安心できる形」を選んでください。
名字が変わっても、変わらなくても、
あなたの価値は、あなた自身で決めていいのです。
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