【ヒモラ型モラハラッサー】特徴的なやりとり5選|私が受けた地味で深い支配

モラハラ離婚

■ はじめに

「ヒモラ型モラハラッサー」――
この言葉、私が付けたわけではありません。ネット上で見かけて、「まさにこれ…!」と感じたのが最初でした。

“ヒモ”のように経済的に依存しつつ、“モラハラ”で精神的に支配してくる。
暴力がないからこそ気づきにくく、じわじわと心をむしばまれていく。
気づいたときには、もう自分の感覚のほうが間違ってる気がしていた。

このタイプの特徴としては、以下が挙げられます:

  1. 経済的依存: 生活の面で相手に頼っているが、家事や育児に協力しない、またはむしろ支配的な態度を取る。
  2. 精神的支配: 相手の自尊心を傷つけ、無価値感を植え付けるような言動が多い。
  3. 自己中心的: 自分の欲求や気分を最優先し、相手の気持ちや状況に対する配慮が欠ける。

このようなタイプは、経済的に依存していることを隠れ蓑にして、相手を精神的にコントロールしようとする傾向があります。最初は「甘え」として見逃されがちですが、時間が経つにつれてモラハラ行為がエスカレートすることがあります。

もしこのタイプの男性と関わっている場合、早期に気づいて距離を置くことが大切です。

この記事では、そんな「ヒモラ型」だった元夫・葛王との“特徴的なやりとり5選”を、実体験ベースでまとめています。
「これっておかしい?」と迷っている誰かの、判断材料になれたら嬉しいです。


🟥 ① 求人を聞いただけで責められる:「温度差が酷い」

私:「最近、いい求人あった?」
葛:「moyuはいいよね、すぐ復職できて。オレの気持ちなんて分からないんだろうね」
「オレばっかり必死に探してて、温度差が酷いよ」

ただ近況を聞いただけなのに、“温度差”と責められる。
まるで私だけが冷たい人間かのような空気にされ、何も言えなくなった。


🟥 ② 怒鳴る→泣き落とし→逆ギレの三段活用

「お前がちゃんと変わろうとしないから、オレが言うことになるんだよ!!」

怒鳴った直後、今度は泣きながらこう言う。

「オレは必死にもがいてるんだ。悪いところは直すから…頼むから見捨てないでくれよ」

でも、シラーっとした感情で、「どこをどう直すの?」と現実的な話をすると…

「そうやって詰めてくるから話したくなくなるんだよ!」

結局、責任を全部の責任をこちらに押し付けて終わるパターン。


🟥 ③「オレは必死にやってるのに責めるな!」

「オレはオレなりに必死こいてやってる。出来ないのに責めるなんて酷い。だからやる気が無くなるんだ!!」

“努力してる”と言い張るだけで、内容はスカスカ。
実際にどう進んでるか聞くと不機嫌モード突入。
「頑張ってる」と言えば、頑張ったことになると思ってるらしい。

「頑張ってるのに責められる」と繰り返すタイプについて、臨床心理士・藤原千賀氏は『DV加害者臨床に学ぶモラハラのメカニズム』にてこう説明しています:

「努力を主張するだけで実際の行動が伴わない加害者は、反省する“演技”で責任転嫁する」(藤原千賀著)


🟥 ④ 自分は自由、私は制限:「常識がない」「育ちが悪い」

葛王は、飲み会・遊び・趣味は自由。
でも私が同僚と出ることになると(事前に伝えてた)…

「そんな時間になるのはおかしい。moyuって常識ないんだよ」

→ 帰宅した瞬間、無言+不機嫌の圧で制裁。

内閣府の資料では、こうした支配は「精神的DV」に該当するとされています。

「自分は自由、相手には制限」「質問しただけで怒る/責める」は、典型例とされています。
(出典:内閣府 男女共同参画局|配偶者からの暴力)

まさしくこれですね。

そしてある日にはこんな一言。

「オレのお母さんも言ってた。moyuは変わってるって。どういう育てられ方したんだろうね」

人格、家族ごと否定されていく。言い返す気力も残っていなかった。

ヒモラ型のように「経済的には依存しているのに、精神的には支配してくる」タイプについては、フランスの精神科医イルゴイエンヌ氏も『モラル・ハラスメント』の中でこう述べています。

「加害者は、相手の自己肯定感を奪うことで、コントロールしやすくしていく。被害者は“自分が悪いのでは”という錯覚に陥る」(マリー=フランス・イルゴイエンヌ著)


🟥 ⑤「離婚するなんて人でなしだ!」:罪悪感で縛る脅し文句

「オレがこんなに崖っぷちに立たされてる時に、別れるなんて酷すぎる」
「オレが今命を落としたら…moyuのせいだよ」
「蹴落として行くのか?人でなしが。醜い…」
「今から頑張ろうとしてる人に言うことか、それ」

自分が被害者で、私は加害者。
そんな構図に無理やり仕立て上げ、私の“離れる自由”を奪ってくる。


✅ チェックリスト:「ヒモラ型」の可能性ありませんか?

✅️頑張ってるアピールはするけど、実際の行動は伴わない

✅️質問しただけで怒る、泣く、責めてくる

✅️飲み会・遊びは自分だけOK、相手は制限

✅️母親の意見を盾にして、相手の人格を否定

✅️離れようとすると「お前のせいで死ぬ」と脅してくる

✅️「でも」「どうせ」が口癖で、建設的な話ができない

✅️家事・育児・仕事の話題を避け、責任を取らない

✅️稼ぎがないのに“養ってやってる感”を出してくる

✅️こちらの収入や実績を「たいしたことない」と貶す

✅️自分の失敗をすべて「環境」や「他人」のせいにする

✅️「オレだって辛い」と、あなたの苦しみをかき消す

✅️金銭の管理を任せず、不明瞭に使い込んでいる

✅️「お前がいないと生きていけない」と依存してくる

✅️「誰にでもそうなんだ」「普通だろ?」と正当化する

✅️前触れも無く自分の都合で態度が180度変わる(優しい→冷たい)

ひとつでも当てはまれば、健全な関係ではないかもしれません。「自分が大げさなのかな」「こんなことで?」と思ってしまうあなたへ。
小さな違和感は、心のセンサーが働いている証拠です。


■ おわりに

「私が悪いのかな」「私さえ我慢すれば」
――そう思いながら、心がすり減っていきました。

でも、

支配する人は、相手が“優しい”からこそそこに居座ります。

違和感は、あなたの感覚が正常な証拠です。
誰かの言葉ではなく、自分の心に正直に生きていい。

📚 参考資料・引用元

  • マリー=フランス・イルゴイエンヌ著『モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない』(紀伊國屋書店)
  • 藤原千賀著『DV加害者臨床に学ぶモラハラのメカニズム』(金剛出版)

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