不登校でかかったお金の現実|見えない出費と、全てを背負った家庭の声

不登校・子育て

新しい学期・学年が始まる度に、
期待と不安を抱きながら買い揃えた学用品。

上履き、体操服、給食着、水着、制服。
名前をつけて、ゼッケンもつけて、使われる日を信じて――
でも、結局ほとんどが使わないままサイズアウトしていった。

子どもが悪いわけじゃない。
通えなかった理由はちゃんとある。
けれど、残された“新品たち”を前に、何度もやるせない気持ちになった。


📌 通っていなくても、学校からの請求は変わらない

不登校になったからといって、
給食費や教材費が免除されるわけじゃない。
「払うのが当然」の空気の中、出席していない授業の分も支払い続ける。

テストや教材は、欠席中のもまとめて貰いはしますが…勿論手付かずです。

通えていない習い事だって、
「行けたらまた行きたい」と子が言えば、用品は揃えるしかない(一家族単位の会費制なので、弟がいる内は籍だけ置かせて貰っている)。
サイズアウトしたものを買い直すだけで、万単位の出費がかかりました。


🍱 毎日の昼ごはんだって、学校に行ってたら要らなかった

給食のありがたさなんて、以前は夏休みの時位しか考えたこともなかった。
でも、子どもが毎日家にいるようになると、昼食の準備が毎日の現実になる。

しかも、子どもの状態は日によって違う。
朝起きられない日、食べられるものが限られる日…。
ただ作るだけでは済まない。給食に代わって栄養バランスを整えることにも、時間とエネルギーと別途費用が必要になる。

にいすけは完全不登校になってすぐの頃は、身体の成長も著しいせいか、寂しさやストレスを紛らわす為か…買い置きのおやつや冷蔵庫のストックなど、とにかく食べまくっていた時期があるので、極力食品を置かないスタイルに。そこは少し出費が減った(減らした)点です。


📚 不登校でかかる「見えにくい出費」たち

通わないことでお金が浮く?――そんなことは一度もなかった。
実際は、見えない出費がじわじわとのしかかってくる。


🧠 学習支援にかかるお金

  • 家庭教師やオンライン教材
  • 学習用タブレット・パソコンの購入費
  • 月数千円〜数万円の教材代 など

これらはかかる可能性のある費用です。

うちは、五月雨登校の5年生〜学年の💩ドリルを一冊買い、YouTubeの解説動画でやり進められるように。

6年生の後半〜オンライン学習(アーカイブ制&ワークを利用)を導入し、タブレットを購入しました。

📝不登校中の勉強はどうする? 「勉強したい」を引き出す、子どものタイプに合わせた勉強方法(ベネッセ)

🏫 民間フリースクールの費用

  • 月数万円〜10万円以上😳!!
  • 入会金、送迎費、活動費などが別途必要な場合も😣
  • 「安心できる居場所」の確保と引き換えの、重い支出😵‍💫

うちは該当ではありませんが、額を聞いてびっくりです。シングル家庭の我が家には賄いきれそうにありません😵


🚶‍♀️ 付き添い登校や見守りで、親の収入が減る

  • 登校付き添いや在宅見守りが必要で、勤務時間の確保が困難になることも
  • 正社員を辞めたり、パートを減らす選択を迫られる場合も
  • 気づけば、支出は増え、収入は減っていた…なんて事例も

にいすけは5年生〜の完全不登校だから、留守番も出来た。近居の祖父母宅(私の親)よりも1人で自宅にいる方が落ちつくと言っていました。

うちは全部が当てはまるわけじゃないけど、
どれも他人事じゃなかった。
子どもを守るって、こういうことなんだと、思い知った。


💔 そして、心の傷が消えない「きっかけ」のこと

不登校の理由は、ひとつじゃない。
でも、あれがきっかけの一つだったことは、間違いない。

理不尽な暴力を受け続けた。
加害生徒に対して、にいすけは「1回ぶっ飛ばしたら友達になった」(面識も無いのにやたら出会い頭に暴力をふるってくる為、一度だけやり返したらしい)と笑ってた。
でも、私は違った。
にいすけに対して何度も繰り返された理不尽かつ通り魔の様な暴力。親は、一度も出てくることは無かった。

加害生徒が笑顔で下校していく姿を見かける度に、
私の中に黒い何かが蠢(うごめ)く。
それは、今も煮えたぎるマグマの縁を這いずり回っている。

何で被害を受けた側が全て請け負う形になるの?加害者側はお咎め無しなの?


🏫 学校という「親身な他人」

学校は、親身なようでどこか他人事だった。

「校外のことは親の責任」――そう言われなくても伝わる空気。
スクールカウンセラーは月1〜2ヶ月に1回、受け身のスタイル。
こちらが働きかけない限り、何もない。

卒業式が終わったとき、
先生が見せた、心底ホッとしたような表情に、私は傷ついた。

こっちはまだ、全然終わってないのに。


🍂 最後に

不登校になったら、負担は減ると思ってた。
でも、それは大きな誤解だった。

  • 使われなかった学用品
  • 毎日の昼ごはん
  • 医療費・学習費・支援費
  • 減っていく収入
  • そして、何よりも――誰にも理解されない孤独と怒り
  • 家庭内で何とか糸口を探り続ける気力と体力

子どもを守るって、
こんなにも孤独で、こんなにも報われないことがあるんだ――

そう感じながらも、
今日も私は「行けたら行きたい」と言う子の横にいる。

もちろん、全部を他人のせいにしたいわけじゃない。
子ども自身も、家族も、頑張ってる。

だけど――

理不尽に被害に遭ったあの日々を、
私たちは忘れたわけでも、許したわけでもない。

それなのに、不登校という“事象”は、
まるで当然かのように、すべての負担を家族に押しつけてくる。

その不平等さが、やるせなく、たまらなくて。

今も心の奥で、静かに湧き立っている。


出費の種類内容の例おおよその金額
学用品上履き・制服・体操服など数千円〜数万円
学習サポート費タブレット・オンライン教材・家庭教師月〜数万円+端末代等
フリースクール費用入会金・月謝・送迎費など月3〜10万円以上のことも
昼食費毎日手作り or 外食も含む月1〜2万円程度
医療・カウンセリング費心療内科・検査・交通費月数千〜
収入減付き添い・退職・在宅化不明

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