当事者になって初めてわかる、“言葉の重み”──うまくいかなかった人の言葉が刺さる理由

シンママ

■うまくいかなかった人の言葉が、なぜこんなに響くのか

最近、気づいたことがあります。
それは──うまくいかなかった経験を持つ人の言葉のほうが、どうしてか、すっと心に沁みてくるということ。

「子どもが非行に走った子育て評論家」なんて聞くと、
「いや、それ失敗してるやん」って思ってた私。

でも今はむしろ、
失敗した人にしか語れないことがある。
そう強く感じています。


■「避けたい」気持ちのほうが、人を動かす

誰だって、苦しみたくない。後悔したくない。人を動かす動機になる【欲】には2種類あって、

①得たい欲 :食べたい・欲しい・楽しみたい・やってみたい…

②避けたい欲 :苦しみたくない・嫌な思いをしたくない・嫌だ!・太りたくない…

そんな【欲】の中でも、特に②の【避けたい欲】の方が、行動の動機づけの力が強いそうです。

「細く華奢なりたいなぁ〜…」よりも、

「『顔丸くなった?』なんて二度と言わせん!」の方がダイエットの動機づけになるもんね(実体験。思い出しメラっ❤️‍🔥)。

失敗してもがき苦しんだから、あのときの自分のように苦しんでいる誰かに、
「少しでもヒントや希望を届けたい」って思える。

その想いは、「こうなったらいいな」っていう理想よりも、
ずっと力強い原動力になる。

“うまくいかなかった人”の言葉に深みがあるのは、
ただ知識があるからじゃなく、痛みを知っているからなんだなと最近特に思います。

同じ内容でも、机上の空論を押し付けてるだけの人の言葉は、浅くて、一方的で、ただ疎ましくて(理想100%主義の元モラハラ夫を連想するからかも🤔)嫌悪感すら抱く。

反面、失敗を元に話す人には、同じ苦しみを持つ方への『共感』と、苦しみから逃れたいという『実感』と、かつての自分と同じ苦しみを持つ方を助けたいという『願い』が伝わるから、心にすっと沁みてくる。

語り手が『同じ苦しみを持つ方を助けたい(かつて苦しんだ自分と重ねて、苦しみからの脱却を願う)』言わば『最悪の事態(聞き手が深みにはまる・自分を責める・思い詰める)を避けたい!』と言う想いで伝え、

聞き手も『現状を脱却したい!』と言う想いで意見を聞いていたとしたら…

それって【相乗効果】が生まれそうですよね✨️語り手の力を受け取って【避けたい欲ブースト🚀】で、幸せな未来に向けて動けたら最高だと思います😆

ただ、それは語り手も聞き手も同じ【避けたい欲】を持っているからこその話かなと思います。


■「いいよ」「頑張ってるよ」──その言葉が届かなかったとき

息子が不登校になってから、
人からかけられる“やさしい言葉”の聞こえ方が変わりました。

「元気ならいいよ〜」
「いいよいいよ、頑張ってるじゃん!」

一見優しい。悪気もない。
でも、その言葉がなんだか空虚に聞こえたんです。

「いいよ」って、
まるで“許可”や“評価”みたいに聞こえてしまって。ナチュラルに上から「あら〜大変。そんな泥まみれの所に落ちちゃって。まあ良いんじゃない、私には関係ないし。」って言われてるような…(被害妄想w)

そういうときは、
「この人、こっち側(当事者としての痛みを知る世界)の世界にいないんだな」って、心がスッと引いてしまう。

そんな所で人間性を垣間見るようになったのも、苦しみの一つだなと感じます。

体験していないんだし、無理もないんですよね。私も体験していなければ『そっち』で同じ言葉を発していただろうから。


■当事者になって、初めてわかった「言葉の重み」

それに気づいてから、
私は“実感のある言葉”を、ものすごく大事に感じるようになりました。

メンタル系医療従事者の職業柄、心が疲れた人と接する機会が多いです。肯定する言葉をかけることが多かったですが、『評価になっていないか』『逆に突き放した印象を与えていないか』は日々考えていかないといけないなと思いました。

緊張しいの、元人見知りの、現二度見知り(社交的陰キャ)な私だから、まだまだ上手に伝えられないかもしれないけど…

配慮は日々忘れないようにしたいです😌

同じように悩んだ人、苦しんだ人、乗り越えようとした人からの言葉って、
なぜかスッと心に届く。

それは、きっと体験からにじむ“重み”と“深み”があるから。
ただの情報じゃなく、「一緒に苦しんできた人」だけが持っているもの。


■だから私は、失敗もちゃんと書いていきたい

失敗したこと、後悔したこと、つまずいたこと。
きれいに整った「成功例」じゃない、リアルな話。

それを読んで、
「自分だけじゃなかったんだ」って思える人が、
ほんの1人でもいたら——

それだけで、この経験にも意味があったと思えるんです。

「失敗談」を恥ずかしげもなく話す人が魅力的な訳さらけ出して笑いに変えても評価は下がらない(東洋経済) :記事


結び:

うまくいかなかったからこそ、伝えられることがある。
苦しんだからこそ、届く言葉がある。

それは、私たちだけが持っている“本当の声”かもしれません。

私は、

モラハラに環境で10年以上過ごし、

2人の子を授かり、

ワンオペ育児家事正社員仕事(元モラハラ夫はヒモラ型)をこなし、

転居に伴い、夫婦無職の期間を体験し、

別居からの法テラス弁護士介入で離婚(1年半以上かかる)、

シングルマザーとして、

メンタル系医療従事者として働き、

中間反抗期と不登校の兄弟を育てています。

そんな『当事者』としての言葉を、『当事者』のあなたに届けていきたいです。拙い文章でのお届けとなりますが、宜しくお願いします。

失敗も、涙も、やり直しも、全部ひっくるめて、
“誰かに届く言葉”に変えていきたいと思っています。

❀moyu❀

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